本好きの原点

奇巌城 怪盗ルパン全集シリーズ(1) (ポプラ文庫クラシック)

 

小学生のころ、読書の先達は親友だった。

親友が「これ、面白いよ」と紹介してくれた本に次々にハマる。

 

そのころの学校図書館には、個人の貸し出しカードとそれぞれの図書のカードがあり、個人カードの進み具合と図書のカードの自分の名前の位置を気にしたものだった。

私の前に借りたのは誰か・・・とか。

 

少年探偵団シリーズ、ホームズシリーズ、ルパンシリーズと次々にハマる。

大人用の本ではなく、少年少女用のシリーズだった。

その時の表紙絵がこれと同じかどうかまでは覚えていないが、amazonで見たときは驚いた。

そうそう、こんな雰囲気の表紙だ。

 

高学年になると、「少年少女の本」から「大人の本」に移っていく。

何ということはない、文庫本である。

 

ホームズ、ルパンも文庫で読み直し、そして江戸川乱歩の作品は「少年少女の本」とは違うのだと知る。

別物は・・・面白い。隠れて読む。

 

エラリー・クイーン、クリスティ、ずんずん進み、これが中学でピタッと止まってしまう。

なぜだ?

 

復活したのは、大学生の頃。

またまた友人から勧められたのが、P・D・ジェイムズ

一旦読書にハマりだすと止まらず、メアリ・H・クラーク、ルース・レンデル、
マイクル・Z・リューインと突き進む。

 

今になって、なぜこのようなことを思い起こしているのかというと、

BS11のヨーロッパドラマの時間枠で、P・D・ジェイムズの「ダルグリッシュ」シリーズが始まると知ったからだ。

 

あんなに読んだのに、内容をすっかり忘れてしまっているのが悲しい。

読み返すか?

しかし、最近は海外の作家の本は登場人物の名前が覚えられず、話の筋についていけなくなってしまう。

悲しいことに、読書能力も老化するのだ。