仙台旅行(伊坂沼の記)

仙台に行くチャンスが来たときには、飛びついた。「マリアビートル」探求である。

震災から2年ほど経っていた頃の話。

 

東海道新幹線山陽新幹線しか乗ったことのない私には、東北新幹線のホームで見た鼻を突き合わせた色の異なる車輛は驚きだった。

そうか、だから真莉亜は「こまち」から「はやて」の移動が出来なかったのか。

その頃私は、伊坂幸太郎さんの小説に夢中だった。

小説を読み、映画を観て、また小説を読み直す。今風の表現では、沼にはまっていたのだ。

 

座席に座るのもそこそこに、トイレを覗き、休憩室のようなスペースを捜し、楽しくて仙台まではあっという間だった。当然、何も事件は起こらない。

 

仙台では、藤崎百貨店に行き、エスカレーターに乗る。次は当然エレベータだ。親指で階のボタンを押す。

次は勾当台公園に行き、マンホールをチェック。

ゴールデンスランバー」の世界に浸り、もう嬉しくて嬉しくて、笑いが止まらない。完全に「怪しい人」である。

 

でもちゃんと仙台城にも行ったし、るーぷる仙台というバスに乗って普通の観光もしましたよ。

 

次は、深川で、茂七親分や富勘長屋の世界に浸ろうと計画中。